1971年のデビュー以来、独自の音楽観と確かな音楽センス、巧みなテクニックに支えられ、日本の音楽シーンを担ってきた。 アーティストのアルバム制作のみならず、ミュージカル、ドラマ、映画、CMの音楽制作まで幅広く活動。最近では小柳ゆき、Baby Booなど若手アーティストのサポートを行う。
商業的音楽活動の一方、「自分の作りたい音楽」へアプローチするため、自身のアルバム制作、バンド活動も精力的に行う。 75年結成の「深町 純&21stセンチュリーバンド」(大村憲司、村上ポンタ秀一、小原礼)をはじめとして、さまざまなミュージシャンとセッション。なかでも80年結成の「KEEP」(和田アキラ、山木秀夫、富倉安生)は、その衝撃的な音作りで日本のフュージョンシーンに一石を投じた。
70年代後半には、スティーブ・ガッドやブレッカーブラザーズ、マイク・マイニエリなど、ニューヨークのスタジオミュージシャン達と交流を深め、幾つかのオリジナルアルバムを制作。代表作として「On The Move」がある。 この時期、彼らを日本に招き、ライブ公演を開催。アルバム「深町 純&ニューヨークオールスターズ/ライブ」は2002に再発され、年月を経ても新鮮な音楽として、今なお受け入れられている。 1989年に洗足学園大学音楽部教授に就任し、日本初のシンセサイザー専攻科を設立。それに伴って自身の音楽活動は休止。96年に退職し、新たな活動を開始する。
近年のライブ活動は即興のピアノ演奏がメイン。日本が世界に誇れる「日本の音楽」の創造を目指して、真摯な演奏活動を続けている。 フレキシブルな発想と繊細な感性から作り出される音楽は、彼独自のものであり、他の追随を許さない。 定期的な即興ソロライブでは新しいファンを取り込んで、枠にとらわれない伸びやかな活動を続けている。またバンド活動としては、渡辺剛(vln)率いる「mind!」、石間秀機(シターラ)との「neo.jp」に参加。
■「A Strange Story from the Far East」Akira Horikoshi東方異聞にゲスト参加
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